フリーペーパー架空非行第8号「売名行為」をリリース

フリーペーパー架空非行第8号をリリースしました。

第8号のテーマは「売名行為」です。ずいぶん昔の話になりますが、そういう名前の大阪の劇団がありました。見た時は、「これが大阪か!」という衝撃でした。関東の中でも特に情報の少ない田舎出身だったせいですが、その頃は大学に進学して北海道にいまして、大阪出身の先輩が持っていたVHSビデオで見たのでした。いまだ見ぬ本当の大阪は海の向こう山の向こう川の向こうです。

それで素直に「これが大阪か!」と思い込んでしまったけれど、実際のところあれが大阪ならではの芝居だったのかどうだったのかはよく分かりません。「これが大阪か!」と僕が叫び、「そうだ、これが大阪だ!」と先輩が豪語したというだけの話です。いや、先輩はそんなこと言わなかったかも知れません。もはや追憶の彼方です。

そんな古い劇団の思い出とは全く何の関係もないのですが、「売名行為」のリードライターはあひるなんちゃら関村俊介さんにお願いしました。あひるなんちゃらと言うのは東京の劇団です。ニヤニヤしてしまう幸せな時間が延々と(実際には70分)続いていくような芝居をやっています。芝居の面白さもさることながら、ブログや公演チラシの裏に大量に書かれる関村さんの文章のユルユルツルツルとした感触が僕はとても好きで、それが架空非行の一面に!というのは本当に感無量であります。嬉しい。今までで一番、肩肘張らずにすんなりと入りやすい架空非行になったんじゃないでしょうか。

なお、あひるなんちゃらの次回公演も今月です。まるで番宣のための登場のようですね。偶然だなあ。

「走るおじさん」 2015.3.5~3.9 下北沢駅前劇場
http://www.ahirunanchara.com/next.html

 

ゲストはたなかなつみさん五十嵐彪太さん葉原あきよさん松岡永子さんの4人。やや常連の顔ぶれになった感はあります。本来の意味の「売名行為」とは違う角度の作品がそろっています。それぞれの思惑はともかくとして、売名行為を巧みに避けていく筆っぷりをご堪能ください。

試し読みは3本です。今回は全体を4ページに収めたかったので少なめです。新しめの作品を選んでみましたので、気になっていた作品もあるんじゃないでしょうか。さわりだけでもぜひ読んでみて下さい。

架空ストア実店舗店頭での配布および、通販時の同封で入手できます。3月末まで。ダウンロードでの提供もありますよ。

続きまして4月1日発行予定の第9号のテーマは「桜の森の満開の下」です。
坂口安吾の作品のタイトルをそのまんま借りてみました。リードライターはわたりさえこさんです。それぞれの桜の森を心に秘めて、来たるべきその日をお待ち下さいませ。

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http://store.retro-biz.com/fn_press.html